新国際ビルヂング
第1回目にご紹介するオヤジビルディングは、1965年に竣工した同い年の新国際ビルヂングです。
このビル、ちょっと複雑な経緯で建てられたビルなので概略をご説明します。
三菱仲4号館(1912年竣工)・三菱仲2号館(1919年竣工)・飯野海運ビル(1919年竣工)の3つのビルが丸の内仲通り沿いにあり、大名小路沿いにあった、日本交通協会会館(1916年竣工)・生命保険会館(1912年竣工)の2つのビル合わせて5つのビルを取り壊し、新たに建設したビルになります。生命保険会館は生命保険協会が所有し、時の生命保険協会長が単独建替えを主張しており、共同建設が困難に思えましたが、生命保険協会長は1年持ち回りで、次の協会長が一転共同建替えのゴーサインを出しました。この合意を受け、逡巡していた日本交通協会も合意し、1963年に第1期工事が着工し、1965年に「第三東京ビルヂング」の名称で竣工しました。1966年に日本交通協会会館が引渡され、第2期工事が1967年に竣工し、一足先に竣工した隣の「国際ビルヂング」との調整で、「新国際ビルヂング」に改称しました。
現在、生命保険協会と日本交通協会が入居しており、わたしは仕事の関係で年に数回生命保険協会を訪問することがありますが、階段を使って3階まで上がりますと、ちょっと古臭くなりましたが、贅沢な資材を使った素敵な内装に出会えます。
左が新国際ビルヂング、右が国際ビルヂング 丸の内仲通りで撮影
iPhone 8 Plus ISO40 3.99mm f/1.8 1/20sec
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